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これ以上中を掻きまわされたら達してしまう。自然に腰まで動いてしまい、下の口は受け入れ準備が整った。高条の手でイクのもいいが、これ以上疲弊してはしっかりと彼を感じることができずに終わってしまいそうで、それだけは絶対にいやだ。
「早く……高条、入れて」
懇願するように訴えると、今までないしおらしい態度に高条のモノがわずかに脈打ったように感じる。もしかして、そういう感じで接していたら最初から好きになってもらえたのか? と思ってしまうが、そんな態度は俺じゃないだろう。威張っているのもよくないことはわかっている、でもそれが俺の性格なのだから、そこも好きになってもらいたかった。
「入れますよ」
「……っ、んくッ????」
指なんか比べ物にならないほどの質量が中へ入ってきた。十分ほぐれているとはいえ、身体を真っ二つに裂けられるのではと心配してしまうほどの違和感に身体が硬直してしまう。
「斎木さん、力抜くんだ」
「はっはぁ……っ」
言われた通りにゆっくり呼吸を繰り返し身体の力を抜く。頭を撫でられながら「そうだ、ゆっくりと痛くしないから」と優しく囁かれ、その言葉を信じて高条のをすべて飲み込ませた。
馴染んだのを確かめ高条が聞いてくる。
「そろそろ動いてもいいですか?」
「あ、ちょっと待って」
身体の奥からじわじわした何かを感じて、動きを抑えようとしたが、すでに遅かったようで高条は腰の律動を開始した。
「あっ……ダメだイクっ」
たった数回刺し動かされただけで簡単にイッてしまった。いつ達してもおかしくない状態だったので仕方ないだろうが、ちょっと動かされただけでイッてしまったことに恥ずかしさを覚える。
「大丈夫だ、まだいけるだろ」
「はぁはぁ……あんっ高条ッ」
まだイッたばかりの身体を再び揺さぶられ、高条に思いっきり縋りつくように抱きついた。それを答えてくれるように、高条から口付けされる。すべてが繋がっているような気持ちになり、このたった一度で終わりにしなければならない高条との行為に、自然と涙が出る。
「斎木さん……?」
涙が彼の顔かどこかに触れてしまったのか、俺が泣いているのに気付いてしまった。
「だ、大丈夫だから……別に痛いわけじゃないから続けろ」
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