不思議の中へ。

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 一方、陸攻も陸攻でユリネを不安にさせまいと落ち着こう落ち着こうとしてはいるが、その内心では今の状況が不思議で不思議で堪らない。 なぜなら… (変だな… 初めての事だらけなのに、俺はスワローという国のことを知っている。 俺が二人いるみたいだ…) 例えて言うならば、陸攻はまるで頭の中にもう一人の自分がいるような気がしているのだ。 先程ユリネの問いにスラスラと答えられたのも、実はその もう一人の一式陸攻 …の御蔭なのである。  やがて陸攻曰くもう一人の自分らしき存在の声が、頭の中でこう語りかけてきた。 (今はそこまでとても気が回らないだろうが言おう。 手荒く簡単に言うと、君は俺で俺は君なんだ。 スワローのことは俺に任せておけばいい。 それより… 大事にしてあげなよ?)
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