第三話 月に願いを

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引越し当日の朝、古田と京田は、朝八時過ぎにアキの部屋にやって来た。 「おぉー!引越しって感じだな」 とかるーいノリの京田。 「結構荷物あるんだな」 といつもクールな古田。 『古田さん、京田先輩、わざわざ来てもらってすみません。 それと、昇進おめでとうございます』 とアキは二人にお祝いを言った。 「星川、久しぶりだったな。 案外元気そうで安心したよ」 古田は優しく声を掛けた。 「星川、昇進なんて、たいした事ないんだ。 まっ、古田は課長補佐だから、ちと違うけどな」 と明るい京田に、アキは微笑んだ。 「古田さん、京田さん、早かったですね」 コンビニに行っていたゆいが戻って来た。
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