第三話 月に願いを

13/27
前へ
/27ページ
次へ
ゆいは、すぐアキに説明をした。 京田は言ってしまって、マズイと言う顔をしていた。 『そうだったんですか…。 世間って、広い様で狭いもんですね。 確かに、社長は課長と娘さんを結婚させたいって言っていました。 凄い話ですよね、将来は社長になるんですから』 アキは人事の様に話している。 「星川、お前はそれでいいのか。 社長の娘と課長が結婚しても、お前は平気なのか」 古田は言わずにはいられなかった。 『課長のためには、いいことだと思います。 出世のために生きて来た課長にとっては、願ってもいない話です。 課長だったら、社長になってもしっかりやってくれます』
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加