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新たな一歩を踏み出すために、アキはこの部屋を離れる。
離れたからと言って、思い出が消える訳でも、忘れられる訳でもない事は分かっている。
『ゆい、その荷物詰めたら、ご飯食べに行こうよ。お腹空いたんじゃない』
荷物は全て詰めてしまって、この部屋では料理が出来ないのだ。
「マジでお腹空いたよ。
何がいいかな…、あっ、アキ焼肉にしょうよ
最近、焼肉食べてないから」
”焼肉って、そんなに精つけてどうする”
『分かった、じゃ、焼肉にしょう。
ジンギスカンも食べたいから…』
とアキはどこに行こうか考えていた。
「ジンギスカンも久しぶり!
一人暮らしって、ジンギスカンとか鍋とかって遠くなるよね」
確かにゆいの言う通りだ。
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