第三話 月に願いを

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「私は、課長が結婚するのはアキだと信じてる。 今はまだ、課長も迷ってるかも知れない。 でも、必ず大切な人がアキだと気づくはず。 嫌、もう気づいてるかも知れない。 ただ、簡単にはいかない…。 アキと課長には時間が必要なんだよ」 『ゆい、ありがとね。 どっちにしても、あの会社に私は居ない方がいい。 その事だけは確かなんだよ。 ゆい、課長には何も言わないでね』 焼肉がこげていた。 「分かった、私は見守ってるから。 あぁー!焼肉こげてる、アキ早く食べて」 『ひぇー!真っ黒こげだぁー!』 アキはゆいの温かさを感じていた。 そして、ゆいはアキの課長への深く、確かな愛を感じていた。
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