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[半]『………………カボチャの味噌汁…ズルッ…封印?旨いのに?封印?俺はズルッまた食べたい。でも封印?老い先短いのに…俺はカボチャの味噌汁ズルッもう食えない?封印決定?ズルッ』
畳み掛ける様にコンに抗議する服部。
どうでも良いが、合間合間で煮魚の汁を啜るなよ。
[金]『半蔵さんも気に入っちゃったの?』
[半]『カボチャの味噌汁だけじゃない。煮魚もとても旨い。漬物も茄子の煮浸しも旨い。どれも何回でも食べたい。』
[金]『ふふっ。仕方がないなぁ。半蔵さんがそこまで言ってくれるなら、封印するのは辞めておくよ。』
[半]『良かった。そして、味噌汁おかわり希望。』
[金]『はいはい。ちょっと待っててね。』
嬉しそうにおかわりを取りに行くコン。
アイツの「先生だけ困らせたい病」、マジで何とかならねぇかなぁ?
[半]『………………アキラ、魚の骨。』
[ア]『分かった、分かった。良いから汁ごと持ってけ。』
[半]『アキラっ…神っ……!!!!』
俺の膳から煮魚の皿を取ると、服部は米に全部ブッかけた。
そして、ボリボリゴリゴリと骨を噛み砕きながら米をかっ込む。
[半]『……………旨い。あまり行儀の良い食べ方ではないが、米が煮汁を吸って旨い。』
人の膳から皿を取ってる時点で、行儀良いも悪いも無いだろう。
そして…カレイの骨…厳ついですけど大丈夫ですか?
コンから味噌汁を受け取り、服部はホクホクと口に運ぶ。
[金]『半蔵さんが美味しそうに食べてるの見てると和むよね~』
服部に向けるそね温かい眼差しを、俺にも向けてくれないだろうか?
[金]『そうだっ!先生のだけ、「カボチャの味噌汁・カボチャ抜き」にすれば良いのかっ!』
それ、どういう式が成り立って出た答えだよ?
[ア]『………用意して頂けるだけで有難いので、コンの気の済む様にどうぞ。』
[金]『え~?何ソレ。つまらないよ。這いつくばって土下座しながら「カボチャ抜きは辞めて下さ~い」ってお願いとかしてくれたら面白いのに。』
[ア]『やらねぇよ。』
[金]『だろうね。先生がそんな事したら…俺、先生を軽蔑しちゃうし。』
[ア]『軽蔑?面白いんじゃなかったのか?』
[金]『ん?面白いよ。頭踏みつけて嗤ってあげる。気が済むまで嗤ったら、軽蔑して口利いてあげない。』
コイツ…どんなポジションで口開いてやがるんだ?
[金]『先生は、そのまま俺が大好きな先生のままでいてね。』
[ア]『コンが、どんな俺を好きなのか分からねぇよ。』
[金]『俺の事を「クソ面倒臭いヤツ」だと思いながらも、結局嫌いになれなくて、渋々俺を甘やかしちゃう先生。』
[ア]『…………ホントにお前は…どうしようもなく面倒臭ぇな。』
[金]『知ってるよ。可愛いでしょ?』
えっ?俺…今、「どうしようもなく面倒臭ぇ」って……。
[金]『ふふっ。先生、眉間の皺が凄いよ。困惑してるの?嬉しいな~。俺を面倒臭いと思ってる先生が大好きなんだ。』
どうしてこんなにも絶妙に会話が成り立たないのだろう?
一度、コンVSレイトナーでバトってみてくれねぇかなぁ?
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