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 自分で言うのはたいへんに恐縮ではありますが、わたしは以前、ほんとうにいい人でした。 周りの者にはやさしく接していました。 困っている者がいればかならず手を差しのべました。 泣いている者があれば、彼らの気がすむまで一緒に泣きました。  そういったわたしの姿を、周りの人間は、いい人だとか、優しい人であるとか、そのように評してくださっていました。 ことあるごとに、わたしのことを褒めてくださっていました。
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