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わたしが何か粗相をすれば、母はわたしを咎めました。
わたしがわがままを言うと、父はわたしを叱りました。
しかし、わたしがよいことをすれば、父も母も、わたしを褒めてくれるのです。
人から褒めてもらうのが嫌な人間などいません。
子供にとって、大人から褒めてもらえるというのは、至上の喜びでありました。
それも、父や母から褒めてもらえるともなれば、なおさらにございます。
その日から、わたしは両親の手伝いに、積極的になりました。
そのたびに、父や母の喜ぶ顔や、自分を褒めてくれる言葉をもらい、わたしは幸せを感じていました。
これが、わたしが「いい人」を歩むきっかけとなったのだと思います。
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