第1章

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 それからわたしは、自分の評価を上げるためだけに、狂ったように奔走しました。   時には自分の何かを犠牲にしてまで、相手に尽くしました。 もうこの頃には、わたしは完全におかしくなっていました。  周りから評価されたい、他者からの礼の一言を浴びたい、それだけがわたしの頭の中を支配しておりました。 自分が評価されればわたしは満足し、礼の一言をもらえなかった時は、心の奥底でいつまでも相手を貶しました。    それでも、わたしはその怒りを相手にぶつけたりはけしてしませんでした。 なぜなら、自分の評価が下がってしまうことを恐れたからです。 周りから嫌われることを恐れたからです。
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