第1章

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 その様子を見て、これだけの人間がわたしのためだけに来てくれたのか、と自分の周りからの評価の高さをつよく噛みしめて、心底よろこびました。 まったくの異常でした。 この期におよんで、まだ他人からの評価を気にしていたのですから。  そして社長や同僚たちは、「お大事に」の一言を残して帰っていかれました。 両親は、しばらくそばで看病する、と言っておりましたが、わたしが断りました。
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