第1章

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2011年、統一球が導入されてしばらくした後、またしても問題が生じます。 あまりにもボールが飛ばないのです。 打者の成績は軒並み悪くなり、逆に成績の良くなる投手が多く出始めました。 今まではホームランになっていたような打球が、統一球では打球が途中で減速しアウトになったりと、選手もファンも戸惑いを覚えはじめます。 しかし、統一球は反発係数を下限(0.41)に近づけた球です。 さらに、今までのボールから統一球に変更されて間もないという事実もあります。 これらの理由から、「まだ選手達が統一球に慣れていないからボールが飛ばないのだろう。そもそも統一球って飛びにくい仕様だしね。もう少しすれば選手達も統一球に慣れ、ボールを飛ばせるようになるだろう」という認識がファンを中心に広まりました。 しかし、2011年後半になっても相変わらず球は飛びません。 選手もファンも「統一球おかしくね?」という意見が大半となってきます。 ところが、MPB側は「統一球を変更する気などさらさらありません」状態でした。
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