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☆ ☆ ☆
「今日も一日お疲れ様!」
そう言って看守長の抱きしめるのは、死したわたし、ではない。「んー? 大丈夫ぅー?」でもないが、喜ばしいことにこの通りまだ生きている。しかし今日もまた随分と泣かされた。まだ明けるまで時間のありそうなのが幸いか。今日の男たちの射精回数は平均三回といったところだが、日によって出しても出しても足りないような輩がいるのだ。すると当然、わたしの嬲られる時間も長くなる。
「んー? んー? んんんんんうー? 駄目だ、彼女、性欲に取り付かれてます! だから明日は我慢しなさい七十三番。明後日またしてあげます」
人形のように壁に置かれ、その惨状は我ながら到底一日で回復するとは思えない、が少し気が楽になったのも事実だ。わたしは薄目を開け、看守長の先導のもとに男たちが扉から去っていくのを眺めた。
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