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長年の付き合いか、黒猫の考えていたことにハズレは無かった。
時間にしておよそ20分位経った時…
「わぁ!! 大変! 大変だよ~!」
眠り姫は慌ただしく起きて、部屋の中でバタついている。
「おはよう、レイ」
自力で起きたのを音で確認した黒猫が部屋に入ると、そこには中途半端に着替え途中のパジャマ。慌てて結んだせいで左右非対称のツインテールは梳かしていないせいで毛先が跳ねている。
「あっ! エル…?」
部屋に入ってきた黒猫の方に勢い良く振り向くレイと呼ばれる少女―『初風レイ』。
だが起き抜けのせいか、彼女の身体バランス感覚が力を流しっぱなしにして勢いよく倒れてしまった。
「レイ! 大丈夫かい?」
「あうぅ…何で起こしてくれないの、エル?」
『エル』と呼ばれた黒猫は盛大に倒れたレイの側に寄る。一方のレイは倒れたことより寝坊したことのほうが優先事項の様子。
「起こしたよ、そしたら君は返事したからね」
「私、そんなこと言ったの?」
「うん、珍しいこともあるんだね」
そして、レイは立ち上がり急ぎながら身だしなみをしていく。
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