やる方される方見てる方

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「くーじょーお!なーに読んでんだ?」 優等生こと、一条正弥が話しかける。 さっきまでにぎわってた教室の中の音が低くなる。 「全世界の拷問器具・歴史について」 またか。そんな気持ちが込められたように答える劣等生こと、九条静 「こっわ!?何を読んでんだよ!」 「良いじゃないか。人の趣味にとやかく言うのは良くないよ」 「でもさ、もっと明るく楽しく行こうぜ?」 「君は日影で寝ている犬を散歩の時間だからという理由で無理矢理起こして連れていこうとするのかい?」 「いや、そうじゃなくて・・・」
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