01.「腰振ってる?」

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「あのさー、ここでそういうことされると俺が凄い被害を被るんだけど?」 あんたら気づいてる? モッコリしちゃってるの。 3つのお山が目の前にあるのって意外と不愉快よ? しかもその手、無意識に動いてません? ハァハァが、さっきより速くなってませんかー? 「とおるちゃん!とおるちゃーん!」 だ、か、ら、 とおるちゃんは、今お楽しみ中なの! しかも たけると! あー!なんかすげー腹たってきた! 健も健で、やれりゃ誰でもいいんだから! あの腰、一回ぶち折ってやろーか。 したら少しは大人しくなるかな? …………………… …………………… ………絶対ないな。 自分が無理なら相手に振らせるに決まってる。 もう、どうやったらあの暴れん坊をいい子ちゃんに出来るんだよー! 「ああ、とおるちゃん!ぼくは、ぼくはもう、てっぺんに、てっぺんに、到達してしまうのだー!」 え?あ、はい? なに、あんたらまだやってたの? つか、てっぺんてなに? て、おい! おまえらいつの間にパンツん中に手入れた? さっきまで上からなでなでしてただけだったろーが。 「さぁ、早く、早く、とおるちゃんもぼくと一緒に、あの山頂へ」 「あーん、待ってぇ。僕も一緒にいく~」 「「「あ!」」」 と、同時に自分のコ カンへと視線を落とす三人。 え?マジで? マジで、俺のあんな棒読み佐山のマネでてっぺんいっちゃったの? 「えーと、まぁ、その…御愁傷様」 立ち尽くす三人を押し退けて、俺は講堂を後にした。
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