01.「腰振ってる?」

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「ねぇ野々、最近腰振ってる?」 大学の講堂の一室。 講義の間中ボーッとしてた健が机に突っ伏したまま俺を見上げた。 「は?急に何言ってんの!?」 親友からの突然の質問に思わず上擦った声で返す俺。 この男は急に何を突拍子もないことを言い出すんだ。 動揺を隠すように終わったばかりの講義の教科書を鞄に片付けた。 「だってさー、野々のそういう話聞かないじゃん?だから処理どうしてんのかと思って。上でも下でも後ろからでもいいからさ、ちゃんと定期的に腰振んないと溜まりすぎて死ぬよ?」 「そんなことで死ぬのは健だけだよ!」 全くもって自分と一緒にしないでほしい。 それに俺は健みたいに誰とでもいいってわけじゃないし。 やっぱさ、初めては好きな人がいいでしょ? 好きな人と愛し愛されアハンウフンってしたいんだもん! そして最後は一緒にドッピュンコって、そんな夢見たっていいじゃないか! 「マジで?俺1日に2回はやんないと絶対死ぬよ?」 だーかーらー、 1日2回とか、どんな精力してんだよ。 健がそんなんだから言えないんだろ! 喰われておしまいとか、俺絶対やだから。 ヤリ友なんかりゃなりたくない。 つか、これから先も妄想だけで満足してく日々が続くんだろーな。 だって、俺が好きなのは、 尾崎健 どうしようもない、この暴走セ○クスマシーンなんだから。
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