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「ねぇ野々、最近腰振ってる?」
大学の講堂の一室。
講義の間中ボーッとしてた健が机に突っ伏したまま俺を見上げた。
「は?急に何言ってんの!?」
親友からの突然の質問に思わず上擦った声で返す俺。
この男は急に何を突拍子もないことを言い出すんだ。
動揺を隠すように終わったばかりの講義の教科書を鞄に片付けた。
「だってさー、野々のそういう話聞かないじゃん?だから処理どうしてんのかと思って。上でも下でも後ろからでもいいからさ、ちゃんと定期的に腰振んないと溜まりすぎて死ぬよ?」
「そんなことで死ぬのは健だけだよ!」
全くもって自分と一緒にしないでほしい。
それに俺は健みたいに誰とでもいいってわけじゃないし。
やっぱさ、初めては好きな人がいいでしょ?
好きな人と愛し愛されアハンウフンってしたいんだもん!
そして最後は一緒にドッピュンコって、そんな夢見たっていいじゃないか!
「マジで?俺1日に2回はやんないと絶対死ぬよ?」
だーかーらー、
1日2回とか、どんな精力してんだよ。
健がそんなんだから言えないんだろ!
喰われておしまいとか、俺絶対やだから。
ヤリ友なんかりゃなりたくない。
つか、これから先も妄想だけで満足してく日々が続くんだろーな。
だって、俺が好きなのは、
尾崎健
どうしようもない、この暴走セ○クスマシーンなんだから。
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