01.「腰振ってる?」

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☆ーー☆ーー☆ 「の・の・み・や・くん!」 ヒョコっと首を傾げて顔を覗かせて来たのは佐山だった。 うわ、出たよ。 あからさまに嫌な表情を浮かべてフイと顔を逸らす。 「さっきはごめんね、健くん借りちゃって。もしかして怒ってる?野々宮くんが先約だった?」 何がごめん。だ。 心にもない謝罪なんかしてさ。 俺見たんだからな、去り際に勝ち誇ったような笑みを浮かべたの。 「それにしても健くんって凄いよね、キスだけでイキそうになっちゃった」 学食のテーブルを挟んで向かい側に座った佐山は、周りに聞かれないように身を乗り出して小声で言った。 「あーあ、今度はベッドでゆっくりやりたいな」 「あのさぁ、佐山。人がメシ食おうとしてる時にそういう話やめてくんない?」 っていうか、お前のせいで俺はヘンなもん見せられたんだからな。 くっそ、思い出しちゃって、一気に食欲なくすわ。 「ね、健くんのアソコにホクロあるの知ってるよね?」 なっ、なんだってぇ!? 健のアソコにホクロですと? そんなこと… そんなこと… しるかー!
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