殺し屋と呼ばれる少年

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「それで……私とゼスをどうする気?」 「いやいや、もう殺しはしない。その代わりに俺の言うこと聞いてくれない?」 シオンは赤錆を鞘に納めながら言う。 「……内容によるわ」 「レーシェル良いのかよ!お前の体が目当てかもしれないんだぜ!?」 ゼスが非難の声をあげる。 「そしたらしょうがないわ……私とゼスだけじゃこの殺し屋には勝てないもの」 「レーシェル……」 二人が感傷に浸っていると、シオンが笑いながら言った。 「そんなことしないって。頼みってのは俺のことをヘード・ジ・スクリアに入れて欲しいってことなんだよ」 「「は?」」 レーシェルとゼスの声が重なる。 それを見たシオンが笑う。
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