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「や、やめろッ!やめるんだシオン――ッ!!!!!!」
虚ろな赤い目で、自分の父親を見下ろすシオン。
シオンの右手には、刃渡り2mもある刀が握られている。
そして、シオンはその虚ろな表情のままその右手を振り上げた。
「父さんが……お前が…………母さんを殺したんだッ!!!!!!」
「しょ、しょうがなかったんだ!母さんが俺とヤってくれないから!だから死体でヤろうと―――」
ズバッ
ゴトン
父親の首から赤い鮮血が吹き出す。
コロンと転がった頭はシオンの足元に転がっていく。
「お前が……悪いんだ」
ズチャ
父親の頭はシオンの足で踏み潰された。
シオンは虚ろな表情のまま、わが家を後にした。
そして、再びこの家に帰ってくることはなかった。
シオン―――六才の出来事であった。
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