0人が本棚に入れています
本棚に追加
高校一年生の春。
中学の友達とも別れて自分の道を歩み始める、不安な時期。
新品の制服を着て、新品の靴を履いて、髪もバッチリ整えた。
これから通う高校に着いて、ドキドキしながら校門をくぐる。
クラス分け表を見るために、中庭へと足先を向けて、血の気が引いた。
「……嘘でしょ…?」
思わず声がもれ、見つからないように人混みの中へと身を隠した。
私の幻覚でなければ、どうやら、私は私を振った人と同じ学校に進学したようです。
最初のコメントを投稿しよう!