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少年は男を素早く観察した。
こいつは敵か、味方か?
「あの」
「ああ、悪かった。私の名はレグバ」
「スィニョール・レグバ?」
「シィ」
男は足を組み替えた。
ずいぶん長身に見えるけど。
「あんたは誰?
どうやってこの部屋に入ってきたの?
悪いけど僕、今忙しいんだ」
ニコロは少しいらだった口調で早くこの部屋を出て行ってくれ、というようにドアの方を見た。
だが、男は慌てず両手を広げた。
「おいおい、君が私を呼んだんだろう?」
「え?」
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