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「おはようございます」
「あ。堀ちゃん、おはよう」
普段と変わらぬ柔らかい笑顔の小野寺さんと朝の挨拶を交わす。
たまたま1階のエレベーター乗り場で会い、待っている人たちと一緒に乗り込んだ。
「小野寺さん!おはようございます」
「おはようございます」
「今日のネクタイ、似合ってますね!」
「あ、ありがとう…」
他部署の女の子から突然話しかけられ、ちょっと引き気味の小野寺さん。
昨日、私の練習台彼氏となった人は、相変わらずおモテのようで。
やれやれと思っていたら、バチっと小野寺さんと目が合った。
そして、じっと私を見つめている。
な、何だ?
今度は私の方が引き気味になり、顔を引き攣らせながら視線を外した。
でも、まだ小野寺さんが私を見ている気がする。なんとなく視線を感じるのだ。
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