Love,too Death,too

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Love,too Death,too

私は、目の前に広がる色に怯えていた。  壁や私の服に飛び散った紅が、私に彼の死を知らせてくれたというのに。  嗚呼、私は彼を愛していた筈なのに、どうしてこうなってしまったのだろう?  私の手にはしっとりと血に濡れた刃が握られている。  つまり、それは、私が彼を殺したという紛れもない事実で。  私は、震えながら床に膝をついた。  やはり、私は彼の愛さえも死さえも、この手で操り、壊してしまうのだ。 「……っく、あはっ……」  私の罅の入った心は、音を立てて砕け散った。 「あははははははははははははははは!!」
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