0人が本棚に入れています
本棚に追加
彼が私に最後に贈った誕生日プレゼントに添えたカードに書いてあった『Loveyou』の文字は偽りだったのであろうか?
あのカードに刻まれたピリオドが、そのまま愛の終点になってしまったのだろうか?
私は迷いながら、未だに傍若無人な彼に惑わされているらしい。
愛さえも、死さえも、私は彼に捧げていたのに、この気持ちすら無駄と言われたようで。
「…………」
私は顔を上げた。
行くのだ、愛しい人に会いに。
もう、嫌われたって構わない。元々から私は棄てられた女なんだから。
最初のコメントを投稿しよう!