さもあらばあれ
5/6
読書設定
目次
前へ
/
29ページ
次へ
もっとも、茶坊主風情と侮られる三成に感謝する者はいない。むしろ小賢しい真似を、と眉を顰める者すらいた。 (賢いのだから、もう少し要領が良ければ……いや、それでは『三成』ではないか) 仕方ない、と声に出さずに締め括った吉継の左目は、愛しげに細められていた。 童(わらべ)のように一途で、人の心の機微に疎い――そんな磨く前の珠のような男だからこそ、三成は秀吉と吉継の心を捉えるのだ。 ―終―
/
29ページ
最初のコメントを投稿しよう!
20人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
54(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!