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辺りは焼け野原と化していた。
何故かなんて言うまでもない。
戦争だからだ。
よく見ると焼け野原には死体が沢山ある。
そして、その死体に向かって泣き叫んでいる子どもがいる。
見慣れた景色だ。
『実験体1002、何処まで終わった?』
耳からノイズに紛れて声が聞こえる。
実験体に名前はない。
「全て。」
短く答えた。
『実験体1003、そちらは?』
「こっちもだ。」
今回はたった二人で殲滅した。
故に彼らは"兵器"と呼ばれる。
『ならば、戻れ。今回はこれで終わりだ。』
二人の耳に同時に流れた。
もう飽きていた。
戦うことに。
こんな結果になることに。
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