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「もっと楽しく過ごしたいのにー!」
「喚くな。仕方ないだろう。」
実験体1002は焼け野原を見ながら叫んだ。
いくら叫んだところで何も変わりはしない。
彼らに呼び合えるような名前はない。
お互い、番号で呼びあっている。
「この戦争が少しでも一段落したら私は此処を逃げようかなー…」
1002は遠くを見た。
一面焼け野原の為、景色は一切変わらないが。
これをやったのは彼らではない。
彼らを消そうとしてきた奴らのせいだ。
世界から核兵器は消えた。
何故なら、科学者が壊した。
科学は発達し過ぎた。
核兵器すら無にしてしまうのだから。
「逃げる?研究所からか?」
1002は頷いた。
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