ジェラシー

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家に帰ってドアを開ける。 勿論、部屋の中は真っ暗だ。 「ただいま」 そう小さく言ったところで返事なんて無いんだけど、これはもう条件反射みたいなものだと思う。 明かりをつけて靴を脱いで、それからキッチンに買ってきたものを並べた。 パパは商社勤めだったんだけど、辞めてしまって、今では警備員の仕事をしてる。 『昔は柔道部だったんだ!』 だから、時間は不規則で今日は夜勤だ。 私が用意したご飯もパパにとっては朝ご飯になってしまう。 『この仕事なら時間の変更がきくんだ』 小学校の卒業式も中学の入学式、卒業式もパパは来てくれた。 勿論高校の入学式も。 パパは自慢してもいいくらい、満点だ。 なのに、なんでなんだろう? どうしてパパはママみたいな人と結婚したんだろう? 未だに不思議で仕方ない……。
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