第1章

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 「――――!!」  特製ソースの甘みと、豆乳の風味が口の中で優しく広がる、上品な味わいだ。  美味しい。  二個、三個と食べなくなるし、これなら何個でも完食出来そうだ。 然し、今、全て平らげてしまったら、残り六日分のプリンがなくなってしまうし、亦作るとなると面倒だ。  でも食べたい。  好きなだけ食べて痩せられるんだから、今平らげようが、七日かけて平らげようが、どちらでも良い筈だ。 痩せるのは、早い方が良いに決まっている。 そう考えると、結局楽をしたい私がいる事に気付いた。時間をかけてゆっくり確実に痩せていこう。  この日は一個だけにして、眠りについた。
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