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朝目が覚めると、田中がトイレにこもりっきりで、仕方なく僕は近くのコンビニのトイレを借りに行った。
「慎也君、早いわね?…今日はお休みじゃないの?」
僕がこのアパートに住み始めた頃から、ほぼ毎日顔を合わせるおばさん。
コンビニ経営者の奥さんだ。
僕と年の近い息子が転勤族らしく、彼と重なるのか、何かとサービスがいい。
「夕べ、飲み過ぎて。…トイレ借りますね。」
「慎也君、顔色悪いわよ、若いからって無理しちゃあ駄目よ。」
僕は苦笑いしながら、頭を下げた。
帰りに朝食になりそうなものを買って、アパートに戻る。
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