Shot【2】

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「ところでさ、お兄さんは紫音のこと、好きだったんでしょ?すぐに分かったよ!紫音て、美人だもんね!」 まだ未成年かな? ここの施設の子か? しかし、ちょっと生意気な感じだな。 「さあ、どうかな。でも池谷さんは綺麗な人だったけど、僕は彼女の性格に惹かれていたんだ。とてもいい子だったんだ。…好きか、と言われればそうなるかもね。」 女の子は不満そうに口を尖らせた。 「男の人はね、みんな紫音を好きになるんだよ。だって美人だもん!…性格なんて、あまり関係ないよ、男の人はね…紫音とセックスがしたいの。お兄さんもそうでしょ?」 「馬鹿馬鹿しい!」 最近の若い女の子って、みんなこうなのか? 末恐ろしいな。 「じゃあ、君も気をつけるんだな。美人薄命と言うし。…君も美人の部類に入るだろ?」 よく見ると、結構整っているよな。 アイドルでもいけそうだ。 まあ、僕はガキとお馬鹿には魅力を感じない方だけど。 「ちぇっ、つまんないの!…お兄さんて、あんまりテレビ見ない方でしょ?あたしの事、知らないなんてさ!」
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