後日譚、心霊忌憚(後編)

2/25
151人が本棚に入れています
本棚に追加
/545ページ
あの女の苦しむ姿を見るのが、 なによりも楽しみだった。 救いだった。 それは愉快だった喜悦すぎて、 それは恍惚だった歓喜でした。 「ねぇ、■■は母さんのこと」 好き? 「はい、大好きですよ」 ーーあぁ、安心した。 「わたしもそう思っているから、 今度のテストも頑張ってね」 安堵の気色を浮かべて上機嫌に あのバカ女は部屋を出て行く。 よかった、まだバレてない。 義母に対しての感情は いまだ完全に秘匿されている。 きっと気がつく者は、 いないのではないでしょうか
/545ページ

最初のコメントを投稿しよう!