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内装は、思ったよりも新しい。檜の香りが鼻についた。
この建物の一番奥にある露天風呂が、現場になるようだ。
案内されるように細長い廊下を突き進み、引き戸を開いた。
最初に更衣室があり、更にもう一枚引き戸を開くと問題の浴槽が見えた。
間接照明に囲まれるように、岩で固められた二畳分ほどの浴槽だ。
滝沢の話通り、浴槽に浸かった状態で、小島直也は事切れていた。
両手を合わせてしゃがみ込むと、目を見開いた小島の顔を覗き込んだ。
髪の毛は逆立ち、手足はピンッと伸びきっている。
口元からは涎が垂れていた。
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