第2章

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そんなこんなで。 里香ちゃんは、なにかと言っては私を引っ張り出して水上さんを誘うようになった。 それでも販売の仕事をしている私たちと、サラリーマンである彼らの休みは見事に合わず。 年末に向けて仕事が忙しくなってきた彼らとは、なかなか会うことができなかった。 私としてはホッとしたけど、寂しそうにしている里香ちゃんを見るとそうも言っていられなくて。 「クリスマスも忙しいのかなあ」 お昼休憩の時間、某有名サンドイッチ店のサンドイッチに舌鼓を打ちながら、ちょうど一緒になった里香ちゃんのボヤきに付き合っていた。
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