第14章

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水上さんや妹さん相手に嫉妬して。 私ってなに? なんて思ったりしたけど。 拓真にとって、あの2人は家族以上に近しい存在で。 だから。 「拓真にとって特別な相手なら、私にとっても特別だから」 今はその瞳が私じゃないあの人を見つめていても。 水上さんがそう望むなら。 ーーーもう少しだけ許してあげる。 ニッコリと微笑む私を見て、拓真は眩しそうに目を細めて嬉しそうに瞳を揺らすから。 私も嬉しくなってフフッと笑った。 無口で無表情だった拓真が少しづつ心を開いて。 私の前で色んな顔を見せてくれることが。 私を特別だと思ってくれているのが伝わってきてなによりも嬉しい。
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