第1章

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爽やかイケメンが答える。なんとなくで言ったことだけに素直に答えられると困るし、褒め上げましょうといってそれだけというもの変なので、 「えーっと、なんで撫でてんの?」 「褒め上げましょうと言ったので」 「あー、なーるほど、つーか、背伸びしねーと届かねーってあんた背、低いんだね」 「潰しますよ」 私のもっとも気にしてることを、爽やかイケメンがついてきた、こいつは爽やかイケメンなだけで内面は遠慮を知らないクソガキなのかもしれない。いや、テメーが無駄にデッカいだけかも 「どの部位を?」 「さぁ、どこでしょうね」 フフフと笑うと爽やかイケメンが内股になってました。いい気味だと思いつつ撫で撫で、んん、気持ちいいんだけれど、電車がホームに近づいてきてキキキーと急ブレーキ、それにあわせて背伸びしてた私も倒れそうになる。 「おっと危ないな」 と、爽やかイケメン、華麗に私を抱き寄せてきた。私達、以外に誰も居ないからってとんでもないことを平気でやってくれるというか、近い、近い、近い、爽やかイケメンの胸板が急接近、今日会ったばっかりなのにドキドキしてる。ま、いきなり撫でる私もどうかしてるけれど、 「どうしたん? 」 「どうもしません」 危うく恋に落ちるところでした。おっかないのはお前だ。爽やかイケメンと内心でボソッと呟いて鼻孔に爽やかイケメンの匂いを吸い込んで、呼吸困難に陥ったアホか私は、と、そんなことがあった翌日、電車にて相も変わらず私、以外の乗客はいなかったが、 「よーっす」 「爽やかイケメンが現れました。戦う。逃げる。殺す←選ぶ、ピピッ、私は殺すを選んだ」 「挨拶しただけで殺そうとすんなよ。つーか、なんでRPG? いや、その前に話すって選択肢がねー」 「爽やかイケメンが怒涛のツッコミをしてきた。私は耳栓で防御します」 と言うと、あー爽やかイケメンが笑う。なんだ、その笑みは耳栓がわりに耳を塞ぎ臨戦態勢しかし、防音機能は低い。 「爽やかイケメンはその魔法を使いました。耳栓を排除」 両手をとって、強制的に両手が剥がされる。うーむ、近い、キスできてしまう距離だ。爽やかイケメンの遠慮のなさに正直、クラクラしてきた。 「ゆ、勇者は目を瞑るを発動した」 「爽やかイケメンは耳元にふーを発動した」 ほんとにふーをしてきた。こそばゆい。やめい、やめ、 「勇者のHPはゼロになった」
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