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直井 華、26歳。
この度、上司である課長こと、羽鳥 晃人さんと正式に交際を始める事になりました。
………が、
「とにかく、会社の人間には課ちょ……晃人さんとの関係を知られたくないんです」
「あ？何でだよ」
年明け早々、早速お互いの意見が食い違ってます。
「以前にも言ったと思いますが、周囲に気を遣わせたくないんです」
「誰も気なんか遣わねーだろ。逆に、お前が俺のだって周りが知ってりゃ悪い虫も付かねーし、俺的には都合良いけど？」
「私的には都合が悪いんです」
「あー？」
眉間にそれはそれは深い皺を寄せた晃人さんは「俺はコソコソすんのが嫌いなんだよ」と。
互いに折れず、中々決着がつかない。
ここは晃人さんが折れるべきだと思う。
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