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「だから、その名前で呼ばないで下さいって何度も言ってるじゃないですか」
晃人さんの迷惑行為を止めさせ、乱れた髪を手櫛で整えた。
ムッとする私にお構いなしに、彼は「かわいいじゃねーの。なぁ?浜内」と、浜内さんに同意を求める。
「え……」
浜内さんの目が点になった。
そういえば、チェルシーの名付け親は、浜内さんだった筈……
「えぇぇっ?!課長が飼っているのって、黒猫じゃなくて、直井さんだったんですかぁ?」
「おう、まだ完全に躾が行き届いてねーけどな」
ニヤリと笑う晃人さんを一度睨んでから「私はこの人の飼い猫じゃありません」と門倉さん、浜内さんに弁解を試みるも
「うわぁ……なんかエロい…」
浜内さんが恍惚とした表情をしながら呟いてみせた。
「………は?」
エロいって、何を言っちゃってるの?彼女は…
脱力している私の向かい側で浜内さんが目を輝かせている。
「……猫のチェルシーとドSな飼い主の夜の調教プレイ………うん、すっごいやらしい!!」
「え………」
意味が分からない……
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