《2》

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そんな二人に向かって、浜内さんが満面の笑みを向ける。 「すみません、課長、どーしても女同士ショッピングついでに込み入った話をしたいもので」 「込み入ったって……おい」 「悠くん、課長のお相手お願いね?」 「ちな、お前何企んでんだよ」 「企むって失礼ね。純粋に直井さんと女子トークしたいだけだもん」 不満げな様子を見せていた晃人さんも、かわいくおねだりする小悪魔な浜内さんに観念したのか 「きっちり、1時間だからな」 ムッとしながらも渋々了承。 「よぉし、彼氏からの了承を得た事だし行こう、直井さん!ではでは~お二人さんはごゆっくりぃ~バイバーイ」 ……えっと、私の意思は無視、ですか? 小柄な体のどこにそんな力を潜めているのか… 「そ、それじゃあ、取り敢えず行って参ります」 「おう、1時間後に電話すっから」 意外に馬鹿力な浜内さんに引き摺られる形でカフェを出た。
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