おまけ⑥

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警戒する華は、マグカップをテーブルに置くと、俺から距離を取る。 そうなると、逆に追い詰めたくなるのが俺の性分で… 「ちょっ……近いです」 頬を赤らめて身を窄める華。 結婚して数年が経っても、こういう所は変わらずで、ついつい悪戯心を擽られてしまう。 「なぁ、寝室行かねーか?」 耳元で囁くと、華の顔は更に真っ赤に染まる。 「……い、やです」 言葉とは裏腹に、声は甘い。 「んな声出して………誘惑すんなって」 「し、してませ……どこ触って…」 拒めば拒む程俺を欲情させるという事を、華は全然分かっちゃいない。 「寝室が嫌なら、ここでも構わねーよ」 「まだ、片付け物が………」 理由を付けて逃げようとしたって、もう遅い。 ここまで煽られちゃ、制御なんて利かねーからな。
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