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捕食される前の獲物のようにビクビク震える彼女に耳打ちする。
「三人目は女の子がいいな」
ところが………
「あ、晃人さんの子供は、もう沢山です………」
ムクムクと沸き上がる欲望に制止が掛かった。
「………おい、そりゃ、どういう意味だ」
隙をついて逃げ出した獲物がはだけた胸元を直しながら言う。
「禅も奏も晃人さんそっくりで、やんちゃ過ぎて手に追えません。もうこれ以上晃人さんの分身を増殖させないで下さい。私の身が持ちません」
………おい、こら。
確かに息子二人は俺そっくりだけど、ひねくれた所は、お前の遺伝子を完璧に継いでんだぞ。
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