22316人が本棚に入れています
本棚に追加
/596ページ
そんな感じの事をごちゃごちゃ考えていると、隣に居る人物が笑いを含ませながら言う。
「この俺の隣で堂々と浮気宣言なんて、良い度胸じゃねーの」
くるりと布団の中で体を反転させると、苦い笑みを携えたその人物と視線が絡んだ。
「………どこをどう取れば浮気宣言に聞こえるのですか?」
「まんま浮気宣言だろーが」
彼の表情が不気味に歪む。
「この先、機会があれば浮気すんのか?お前は」
「………そんな事言ってませんが…」
「今の口振りからして、お前は一途に俺だけを見られないらしいな?」
「……いや、あくまでも私は、シンデレラの物語について分析している訳で…」
モゾモゾと怪しく這う彼の手。
それを軽くつねって彼の行おうとしている行為を阻止した。
最初のコメントを投稿しよう!