第1章

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 上手いと言われていた達也だけど泉の方が一枚上手で、あっという間に達也を抜き去ると素早いキックで誰もいないゴールに鮮やかにボールが突き刺さった。  周りのギャラリーからため息が漏れる。 「悪かったな大輔。」  達也は悔しそうにそう言うとボールを持って立ち去って行った。  その姿を見ていた泉が振り返る。 「大ちゃんも、大ちゃんでしょ。あれぐらいのことできるようにならないと。」 無茶苦茶だ。
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