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一方で、真っ赤になりながら声にならない声をあげてる自分。
反応が楽しいから、遊んでいるんだ。
「ほんっと、飽きねーわ。彩って」
背中越しに笑いながら言ってくる。手の平の上で転がされて、悔しいったらありゃしない。
……それでも。
私の人生には欠かせない存在なのだ。
表向きは生意気で、厳しくても。
ピリピリ辛い自分を甘く溶かすのは、溢れんばかりの愛情を注いでくれる彼だけ。
荊の道も、巧君となら乗り越えられる。
この先もずっと。
良い方に変わった甘い人生を、彼と共に生きていきたい。
ーーーー幸せな未来を、願って。
《Fin.》
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