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こちらも隠れて聞いてるから似たようなものではあるが。
でも、嫌な感じがしてきたのでコーヒーを諦めオフィスへ戻ろうとした。
「そういや、いつまで達成すればいいんだっけ?」
「…………?」
高井の意味深な言葉にまた足が止まる。
「1ヶ月。早くしないとお前の負けだぞ」
「やべ。賭けなんかやるんじゃなかったな」
『賭け』と聞いた瞬間に怒りの感情が涌いてきた。その後の話で、私を食事に誘えたら同期達が奢る、要は賭け事をしていた。
単に私をネタにして遊んでいたということ。裏がありそうな気はしていたけど。
冗談じゃない。そのせいで仕事に支障が出たというのに。
私の頭の中で糸がプツリと切れた。
……『氷の女帝』、降臨。
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