第1章

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 その学校に入学したのは、大きな目的があったからだ。  家から近いこともあった。大学に通うより、早く社会に出たかった。いや正直にいうと、進学するだけの学力も、なさそうだった ということもある。  けれども、一番大きな理由は、部活動だった。 それは『文芸部』だ。 この学校の文芸部は 県下でも随一の実力があり、小説、詩、短歌などで 多くの入賞者を輩出している 実力校なのだ。  ぼくも趣味で それらしいものを書いていて、先輩に学びたい。そう思ったのだ。  
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