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部室に入るや否や、僕の目に飛び込んできたのは 突き刺すような視線。
それは、眼鏡の奥から僕の体をえぐるような、そんな視線だった。
その視線の持ち主は、絵に描いたような文学少女。
「あ、あの、ここ、文芸部の……」
「そうよ。文芸部の部室よ。あんた ここに何かご用?」
ご用もなにも、入部したいんですけど。
しかし、蛇ににらまれた蛙のように、身動きひとつ取れない。
「あんた、ひょっとして入部するつもり? 入部の案内 よく読んだ? ここは女子のみ入部できるの。男子は、お こ と わ り。さっさと出ていってちょうだい」
何がなんだかわからないまま、追い出されるように、部屋を出た。
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