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「先輩落ち着いてくださいよ、俺と中島先輩はなんでもないっすから」
グイッと中島先輩を腕から離す。
「むぅ~」
「そ、そうなんですか……」
中島先輩、なんでほっぺ膨らましてる?
そして名も知らぬ先輩よ、残念そうな顔をするな。
「春代ちゃんにもとうとう彼氏が出来たのかと思ったんですけど……違いましたか」
「昨日あったばかりの人が彼氏彼女になってたら驚きだろ……それより先輩、このちっこい人持っていってください」
俺は中島先輩の襟を掴んで先輩に突き出す。
「はなせ~!」
「分かりました♪」
俺は煩い中島先輩を渡して、一人清々しい気持ちで学校に歩いていった。
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