拉致られた……

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「ムグームグー!」 俺は今なぜか、口をガムテープで封じられ、手足を椅子に縛り付けられた状態で学校の一室にいる。 って、ちょっと待てよ。 さっきまで入学式だったんだぞ?体育館から出た瞬間に意識を失い、気が付いたらこれだ。 ……拉致られた。 「ングー!ングー!」 やべえやべえ、どうしろってんだよ。 動けないぞ?俺動けないぞ? と、そんなことを考えていると、俺の前にあった部屋のドアが開いた。 「あれ?起きた?」 「んー!ンー!」 「あ、ごめんごめん」 入ってきたのはうちの高校の先輩らしき人で女子だ。 しかも美少女。 「ブハッ!……先輩ですよね?俺を拉致ってなんか用っすか?」 「拉致ったなんて物騒だなぁ~」 「……いや、拉致ってるでしょコレ」 「……テヘ♪」 いや、まあ可愛いけどさ。
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